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本厚木 Cabin 初ライブ

 少々時間が経ってしまいましたが、8月1日は神奈川県にある本厚木 Cabin にてライブを行ってきました。個人的に初出演となったこのお店ですが、以前から気になる存在でもありました。…というのは、東京から電車で約1時間ぐらいの距離にあるジャズライブハウスという傍ら、出演者はジャズという枠組みだけに捉われないで活動している方が多く、そして何となく自分とも関係性が近しいミュージシャンをよく目にしている感じがしたからです。また、インストバンド界隈で活躍している方も多く、それはお店のスケジュールを拝見してみても、ボーカリストの入っているスケジュール割合が少ないという部分で分かるかと思います。

 そんな状況だっただけに、いつしか多くの方から「Cabin に出演はしないんですか?」と聞かれる事が多くなり(笑)、とはいえお店と縁があったわけではないので、なかなか出演する機会がなく現在に至ってしまいました。そんな時、サックスの藤田淳之介君からデュオライブのお声が掛かります。実は、今までに何度か誘われてはいたのですが、タイミングが合わなくてなかなか決定するに至らず、今回は満を時してという事にもなりました。初めてのお店はいつになってもドキドキするものですが、ここは前知識も沢山あったせいか(笑)より緊張しながら迎えたライブともなりました。



 お店に着くと、グランドピアノは勿論、既にステージには沢山の楽器がセッティングされていました。1つ1つ見てみると、テナーサックス、ソプラノサックスは良いとして、他にもバリトンサックス、アルトサックス、フルート、そしてトランペットまで!…一体何人が出演するのかと思うくらいですが(笑)、これを藤田君が1人で担当するのがここの名物でもあると自分は認識しており、その目撃者の一員になれた事が嬉しくもありました。聞くと本来は藤田淳之介ソロライブの時にそれは実施しており、デュオやトリオ編成でそういう事はあまりしないとの事でしたが(笑)、せっかく楽器を持ってきたのですから、何かしらの曲で登場させてあげたいというのが共演者の心情というもの。選曲、リハーサルの段階でそれぞれの曲に楽器を振り分け、見事に全楽器を演奏して貰える事になりました。更に言えばシェイカーもやってくれていたので、全7つの楽器を担当という事になりました。このような姿が見られるのは Cabin だけです!…と、MC で何回言った事か(笑)。

  


 こういった試みは個人的には、お店に楽器を持ってきた時点でもう半分は満足するものなのではないかと思ってしまうのですが(笑)、そこはストイックに、全ての楽器に“挑戦”という側面を忘れずにステージを進めていきます。…そんな中、個人的なハイライトとしてはトランペットで演奏した TRI4TH 楽曲の“Dirty Bullet”だったでしょうか…。勿論、いつもはテナーサックスで拭き慣れ過ぎているくらいの曲ですが、前からトランペットで吹きたかったという思いがあったらしく、今回ついに実現!…リハーサルの段階では、演奏の調子が良かったらソロも回して…ぐらいに言っていたのですが、いや、それはマストにしようという事にしまして(笑)、堂々としたトランペットソロを披露させてくれました。自分もソロ中の伴奏をしながら、思わず「頑張ってー!!」と叫んでしまいましたが(笑)、確かにこういった光景が見られるのも Cabin ならではなのかもしれません…と、やはり思ってしまう自分もいます(笑)。



 さて、今回はゲスト飛び入りもありました。それはタップダンサーの丹精君。だいぶ前ではありましたが、自分達2人とも共演経験はあって、この3人で音を出すのは随分久し振りでもありました。丹精君自身も Cabin は初出演との事でしたが、良い具合に音の化学変化が起こり、ここならではのサウンドが作り出せたのではないかと思います。参加曲数こそ限られたものの、ジャズスタンダードの“Night In Tunisia”、自分のオリジナル“From East”、そして丹精君オリジナルの“What makes you human”をそれぞれ披露し、色々な側面を持つタップの魅力をお届け出来たのではないかと思いました。盛り上がりつつ、アンコールではこちらもジャズスタンダードの“It Don't Mean A Thing”を演奏。この曲はリハーサルすら行わず、いわゆるぶっつけ本番という感じで臨みましたが、それもまた良いスリル感が生まれていました。



 こうして無事に Cabin ライブは終了。お客さんも、この日は予想以上に多くの方に足を運んで頂けて、そして何より久し振りにお会い出来た方が多くいらっしゃっていて、本当に有り難かったです。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、タイミングを見て行った今回の有観客ライブは、とても大きな意味を持つものになったと思える1日になりました。やはり、楽しんで頂いているお客さんの表情を間近で見るのは嬉しいものです。またお会い出来る日が来ますように…と祈りを込めつつ、Cabin にもまた行けますように。どうもありがとうございました!


 ☆藤田淳之介君のHP…http://www.junnosukefujita.com


 ☆本厚木 Cabin のHP…http://cabin.sgr.bz/index.html


 ☆丹精君のHP…https://www.tanseitap.com

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