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TRI4TH、『15th Anniversary Tour』Season1 東京キネマ倶楽部ワンマン公演

 だいぶ時間が経ってしまいましたが、6月12日(土)は TRI4TH で東京キネマ倶楽部にてワンマン公演を行なってきました。そもそもは今年2021年が TRI4TH バンド結成15周年という節目の年で、それを記念したツアーが各地で組まれ、この日がツアーファイナルになる筈でした。しかし、この状況下で地方公演は全て延期になってしまう中、ここ東京での開催はなんとか実現に結び付き、奇しくも今回の東京公演がツアーの初日というスケジュールになりました(地方への遠征はこの約1ヶ月後の7月に組まれる事になります)。正直に言うと、この東京公演の開催も悩みに悩んだ判断ではあり、中には勿論、延期や中止にした方が良いという意見もありました。あれから約半年が経ち、今では新しい公演に挑戦しようとしていますが、やはりあの時に開催しておいて良かったと思います。ここ東京でのワンマンが実現したからこそ、TRI4TH というバンドはより良いパフォーマンスの向上を止める事なる進めて来れました。ここでのライブを実現できた意味は大きかったと言えましょう。少し振り返ってみたいと思います。



 鶯谷にある東京キネマ倶楽部に TRI4TH で出演するのは初でしたが、以前から自分達に似合いそうなライブハウスという意見を沢山頂いていました。元グランドキャバレーだった雰囲気はお店に足を踏み込んだ瞬間に肌で感じて頂けると思いますし、大正ロマンで洋館風のホールは何かゴージャスな価値観を与えてくれます。ライブハウスだけどジャズ的な要素も包んでくれそうな、そんな独特の世界観が自分達の音楽性ともマッチしているのかもしれません。これはステージだけではなく、客席を含め、それは楽屋や動線に至るまでそれらの雰囲気が滲み出ているので、総合的に創造力を高めてくれる場所なのかもしれません。



 そしてキネマ倶楽部のステージと言えば、半螺旋階段上に位置するサブステージという存在です。これこそグランドキャバレーの名残とも言えそうですが、ここもパフォーマンスに使いたいところ。早速、メンバーはここから登場させて頂いたり、ホーンメンバーのソロの見せ場にしたりと、ここならではの見せ方を惜しみなく導入したりしました。



 さて、バンド結成15周年という事で、セットリストも豪華にお送りしていきます。特徴的だったのは“15周年メドレー”でしょうか。現在の TRI4TH では普段やらなさそうな曲を中心に集めてメドレー形式でお送りしたもので、ここでは“HORNS RIOT”、“TKO”、そして“Morning Smile”の3曲をお届けしました。これは今後足を運ぶ地方公演において、各地で曲目を変えてお送りしていったので、この“15th Anniversary Tour”の1つの見所になった事と思います。



 曲を何曲か演奏し、現在 TRI4TH は新作アルバムリリースに向けて制作に入っているという事、それらの何曲かは Kan Sano 君にプロデュースに入って貰っている事などを伝えていきます。そして新曲“君想ふ、故に僕在り”をお届けさせて頂きました。この新曲を披露出来たのも嬉しかったのですが、何より目の前にお客さん達に面と向かって色々な報告が出来た事が嬉しかったです。自分達の言葉に耳を傾けてくれるお客さんから見て取れる様々な表情。これが生ライブの醍醐味でもあるのです。



 ステージ時間が長いからこそ映えるソロコーナーもワンマン公演ならではです。バラード曲“Green Field”の直後にドラムソロとしてそれは始まり、ベース、キーボードと音が増えていくやり方は TRI4TH の伝統パフォーマンスとも言えますが、当然の事ながら毎回で異なったドラマがあり、異なった刺激があります。自分も、ここでどう弾こうというのは事前には考えていません。ドラムソロ、ベースソロと続いてきたバトンを、その場でどのように引き継いでいくかが、このステージングの面白いところ。冷静な部分も、パッションな部分も全て披露していきます。



 この日アンコールで演奏したのは、TRI4TH が『踊れるジャズバンド』と形容される切掛にもなった“Dance 'em All”。お客さん同士のディスタンスの為に置かれた座席が立ち並ぶフロアとは言え、皆さんその場で立って一緒に踊ってくれました。こういった状況だからこそ自分達が見たかった景色。この時改めて、今回開催出来て本当に良かったと思う事が出来ました。「踊ろうぜ!」という言葉に、不思議な強い力を感じたものでした。




 自分達の今やるべき事、音楽性、パフォーマンス、そもそも開催して良いのか…、悩みに悩んだ時間が長かった今回のワンマン公演。今でこそ開催して良かったと思えていますが、当時は何もかもが分からない事だらけで、ひたすら自分達の進む道を信じてやっていたような気がします。

 バンドにとっての 15th Anniversary はまだまだ続いていきます。もしかしたら、状況に応じてまた中止や延期になる事が出てくるかもしれません。しかし、今後どのような状況になろうが、いつかは 16th や17th Anniversary、そして 20th や30th Anniversary として必ずやってみせますので(笑)その辺りの心配はなさらないで下さい。また皆さんとお会い出来る事を楽しみにしています!


 ☆TRI4TH のHP…https://tri4th.com/


 ☆東京キネマクラブのHP…http://www.kinema.jp/

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