毎年6月は、ボーカル・ギターの丸本達也さんのワンマンライブを行う恒例の月となっていましたが、昨今の新型コロナウイルスの影響で、ここ吉祥寺 Manda-la 2 では、やはりまだお客さんを入れてのライブは厳しいという状況になっていました。丸本さんとは、今年の3月に同じ場所にて初めての無観客配信ライブをやらせて頂きましたが〔丸本達也、初めての無観客配信ライブ参照〕、機材を自分達で揃えた結果、予想以上に困難を極めた結果になってしまい、なんとか配信は出来たものの、特に機材のスペックの弱さを痛感した1日となってしまいました。

しかし、今回2度目の配信ライブをやるにあたって、今度はお店の方々の全面的な協力を経て実現する事が出来ました。曼荼羅系列で揃えられたという撮影・音響・配信機材は、素人目に見ても非常に頼り甲斐のある存在感を放っており、撮影カメラも全部で4台使うとの事でした。前回は定点で1台、あとは自分の iPhone の1台だけ(笑)でやったかと思うと、もう既に期待感で一杯になります。
そしてまたモニターに映し出される画面の画質が良いのです。4台あるカメラの画面は手元のスイッチャーで切り替えられ、今どのカメラで撮って配信されているかがモニター越しに分かるようになっています。こうなると、お店のフロアはライブハウスよりテレビ局のような雰囲気になってきますが、配信ライブとはやはりこういう事なのでしょう…。そして、この日はスタッフの方も沢山乗り込んで頂いていて、自分達はライブだけに専念して良いという安心感がとにかく有り難かったです。準備も順調に進み、本番も時間通りに始める事が出来ました(前回は機材トラブルで15分も押してしまいました)。

配信ライブはチャットも出来るようになっていて、自分はピアノに iPhone を置き、曲が終わる毎にチェックしていったりしました。実際の配信の時間とは3、4秒のズレがあったものの、沢山の方が書き込んでくれたようで、ステージとお客さんとの繋がりを感じたものです。また、自分もその画面を見ながら、前回からの明らかな質の向上に感心しつつ、これはお客さんも満足してくれるに違いないと確信したものでした。

いつものように自分のソロピアノも披露させて頂きました。ここでは緊急事態宣言中に5日間連続で作曲したオリジナル曲“Diary”シリーズ〔日記という名の曲参照〕の中から、“Day1”と“Day5”を続けてお届けしてみました。せっかくなのでライブ用にアレンジも施しました。こういったステージという場で披露するのは初めてでしたが、今回のタイミング的にも良かったのではないかと思います。

ライブは順調に進んでいきます。今回もゲストに加わって頂いた又吉康人君を含め、ステージ上の自分達は既に音楽を楽しむ“余裕”が出来ていました。前回も苦労したなりに楽しかったですが(笑)、ステージ上での不安感というものを拭う事は出来なかったのでしょう。いつトラブルが起きてもおかしくない気持ちでいた前回に比べて、今回は感動を覚えるほど気持ちが楽でした。
そうして本番が始まってから2時間を越え、今回の配信ライブは幕を閉じました。画面もフェードアウトさせて、そのまま BGM が流れるような仕組みになっていたとの事です。そしてすぐ様、今回の本番映像を確認する事もでき、その映像を皆で見ながらの少々の打ち上げが始まったものでした。

やはり画質の向上、音質の向上が素晴らしかったです。4台のカメラで撮っているので、それぞれのアングルにも特徴があり、それこそ音楽番組を見ているような感覚に近いと言いましょうか…。その中ではピアノを斜め後ろから撮るショットなど、普段なかなか見ないようなアングルが好評だったようで、後にチャットを読み返して気付かされる事も多くありました。

上の写真は、パソコン上で見た配信ライブ画面を切り取ったものです。格段に進歩を遂げた裏では、多くのスタッフの方々の協力があってのものでした。無事にライブが出来る環境を作って頂き、どうもありがとうございました!…配信ライブの大きな可能性を感じた1日になりました。
☆丸本達也さんのブログ…http://tatsuya.blog.jp
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…https://www.mandala.gr.jp/mandala2/
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