TRI4TH 初配信ライブ『Turn On The Live vol.1』

 遅くなりましたが、7月26日に行われた TRI4TH 初の無観客配信ライブ『Turn On The Live vol.1』、沢山の方々にご覧頂けたようで、本当にありがとうございます。TRI4TH として、ライブハウスで行われたライブ…という括りでも、約5ヶ月後振りとなってしまった今回のステージ。この日に至るまでは色々な考えが渦巻きましたが、やって良かったと思えたライブになりました。既に時間は経ってしまいましたが、あの日を思い出しながら少し振り返ってみたいと思います。



 ライブが終わるまで情報公開はしていませんでしたが、配信の場所は下北沢 Garden にて行われました。お店もこれからの配信ライブに向けて入念に準備がなされており、会場に入ると明らかに今までとは異なるセッテイングの準備がなされているところでした。

 本来のステージに背を向け、フロアの中心に向かうように楽器を配置、そしてその周りを囲むようにカメラが置かれています。写真上の通りなのですが、実はこれは本番直前のもので、当初はドラム以外の立ち位置は結構異なっていました。本番前のカメラリハーサルを行った時に映像の画角を調整させる為に試行錯誤し、この配置に落ち着いたのです。勿論、楽器の位置が変わるとなると、照明の位置も微調整しなければなりませんし、音響環境も変わってきます。そしてカメラリハーサルと書きましたが、これはいつもライブ前に行われている通常のリハーサル(サウンドチェック)とはまた別のもので、言わば2度のリハーサルを行っていたという事になるわけです。その状況だけで、通常のライブよりも準備に時間が掛かり、そして今まで以上の確認要項が増えた事が分かると思いますが、お店のスタッフ、そしていつもお世話になっている制作チームのお陰で、自分達は安心して演奏に打ち込む事が出来ました。改めて感謝すると共に、まずは本番前の状況というのを少しでも皆さんに共有出来ればと思ったものです。



 さて、配信ライブの本番は20:30からでしたが、今回の配信ではチャットも行え、そのサイトは20:00頃からオープンされていました。楽屋で沢山の書き込みを見ながら、本番に備えていきます。これは配信ライブならではの本番前の過ごし方かもしれません。そしてグッズ紹介等の映像が20:15頃からスタートすると、いよいよあの独特の本番直前という雰囲気が楽屋にも漂ってきます。この映像は20:30に終わって、そのままライブハウスのフロア画面に映り変わる為に、オンタイム以外の概念はそもそもありません。本番前に行っている制作の方との握手の儀式も、ここではお互いの肘を差し出すスタイルに…。そうして自分達は本番を迎える事になりました。



 ステージ袖から現れて、それぞれの持ち場に付く為にステージからフロアに降りる導線も新鮮です。いや、ここではこれから起こる事が何もかも新鮮に感じる事でしょう。そうしてSE が流れ終わると同時にドラムのタカオさんのフィルが響き渡り、演奏の口火が切られました。まずはライブの定番、“Maximum Shout”です。

 スタートから TRI4TH らしく全力で音を鳴り響かせ、“踊ろうぜ”から“叫ぼうぜ”へのきっかけとなった「Hey Ho Let's Go !!」をタカオさんを先導として皆で叫びます。この流れは皆さんはご存知の通りでしょう。今までのライブで何度もやってきて、皆でテンションを上げていく1曲です、…しかし、ここでレスポンスの声は自分達の声が響くのみという事に気付き、今が配信ライブであるという事を改めて思い知らされます…。その事は、次に演奏した“Stompin' Boogie”でもそうでした。

 正直、この感覚は未だに歯痒いものです。お客さんのレスポンスが無い以上、音だけの感覚で、敢えてドライに言ってしまえばリハーサルに近いです。…ですが、勿論自分達のテンションはそれとはまるで違いますので、そうは思っていないですし、チャットに目を向ければ沢山の書き込みもありますし(結構な時間差は出来てしまいますが…)、皆さんと一緒にライブをやっているという感覚は当然あります。しかし、このリアルタイムのレスポンスが無いというのはどうしても寂しいもので、これに慣れるべきなのか、それとも何か良い解決策があるのか…まだ分かっていません。しかし、これは今後も絶対に付き纏う問題であるのは間違い無いでしょう。お客さんとのコミュニケーションが如何に大事であるのか分かるというものです。



 続いてお送りしたのは“Freeway”。ピアノイントロから始まる為に、カメラが手元を狙ってくれるのを待ってピアノを弾き始めます。しかし、こちらから今手元が映っているという確認をする事は出来ません。恐らく狙ってくれているだろう…という想像のもとで行っているのです。その感覚もこれまでとは違うもので、こちらは慣れなのかもしれません。カメラマンさんとの信頼関係を築いていく事も大切になってきそうです。それぞれのソロが映える曲でもありますが、その時のカメラの画角も基本的にはお任せです。…とは言え、自分が今こうやって撮られて欲しい!とカメラに向かってアピールする事は出来そうです。自分達からの意思表示も大事なのだと改めて思いました。



 メンバー紹介を行い、次に演奏したのは久し振りの曲“Hop”。しかし、ここでトラブルが発生してしまいました。なんと、ベースの音が出ないではありませんか!…瞬間的に状況を察し、この曲は自分もベースラインを知っていたので、即座にピアノでベースラインを補填させます。しかしこの補填?が、スタッフ勢がベースの音が出てないという事に気付かせるを遅らせてしまう事にもなりました。この曲の後半にはちょっとしたベースソロも控えているのでドキドキしたものでしたが、その時までには一時的な復活。次の“Sand Castle”ではサブのベースを使い、更に次の“ぶちかませ”では原因を究明させてメインのベースに戻る事が出来ました。“Sand Castle”では今回のライブアレンジとして、イントロで暫くドラムとキーボードのみによる掛け合いの時間が作られていた為に、ベーストラブルの原因究明時間にも結果的に役立つ事になりました。配信ライブならではのものではありませんが、やはりライブは生ものなのだと改めて感じさせられます。


 …ここで長めの MC に突入しました。自分達がやっている事が不要不急ではないのかと悩んだ数ヶ月。正解かどうかは分かりませんが、これだけ多くの、本当に頼りになる人に囲まれ、皆で楽しめる為に1つのものを作っていって、そして今ライブをやらせて貰って…、やはりそんなのが不要不急になんてなるわけがないと思った時間。メンバーを含め、この場を共有しているスタッフの方々やご覧になって頂いているお客さん全員の気持ちを代弁するようにタカオさんは強いメッセージを発信していきました。そしてその後に続いて発表されたのが、TRI4TH メジャー 3rd アルバム『Turn On The Light』リリース決定のニュースでした。リリースは今年10月7日(水)、更に色々な事に挑戦した TRI4TH の真骨頂をお届けすべく、今回初披露の新曲“Sailing Day”を演奏していきます。新たな TRI4TH の船出がライブの後半戦へと誘ってくれました。

 そして“Green Field”へ…。前曲の“Sailing Day”もピアノイントロだったので、今回はいつもとは違ったピアノのイントロアプローチでテーマに向かってみます。静かな中での力強さを表現しつつ、TRI4TH の美しさも配信で楽しんで頂きたかったのです。



 場面は変わってソロコーナーへ…。それぞれの熱い時間に煽られて照明も派手に染まっていき、ドラムからベース、ピアノ、そしてホーンが加わってきます。そして高鳴りを最大限にまで持ってきて“Dirty Bullet”へと突入しました。ここではホーンの2人はドラムの後ろに回ってステージに上がり、新たな画角を提供していきます。そして“Guns of Saxophone”では声を出していき、“FULL DRIVE”ではモンキーダンスと2ステップ、そして勿論お馴染みの「ワンツー!」で、カメラの向こうで盛り上がってくれている皆さんとの一体感を図っていきます。これはあとで分かった事ですが、ここでのチャットの書き込みの勢いは相当なものでした。

 ここで本編は終了。「アンコール!」「アンコール!」という声や拍手こそ聞こえてはきませんでしたが(勿論チャットには沢山頂いています)、これは実際にお客さんが足を運べるようになる時の醍醐味として取っておくとして、こちらも久し振りの“Dance 'em All”を演奏させて頂きました。『踊れるジャズバンド』と言われる所以の大切な曲を今ここでやる意味は、とても大きかったように思います。




 無観客でもライブが出来た。そして、ちゃんと音楽がここにはあった。そう思えた時間を過ごす事が出来ました。時間を掛けてきたからこそ得られた自信も後押しし、いま自分達が出来る最高のステージがここに完成しました。配信ライブにはリスクが付き物ですが、やはりこうしてリアルタイムでお客さんと繋がっているからこそ、今回の成功に導けたのではないかと思います。大変でしたが、本当に楽しかったです。



 …と、この後にもやる事がありました。今回のチケットは3種類あり、その中の1つに、ライブ後の TRI4TH オンライン打ち上げに zoom で参加出来るというものがあり、その準備が進められていたのです。これもまた配信ライブならではの試みではありますが、約40名のサポーターの皆さんとの乾杯や、自分達の楽屋感溢れる(笑)時間にお付き合い頂きました。そしてサプライズ?で、ここだけの演奏も行ったりしました。…勿論、この時には皆ビールを飲んでいたので、久し振りにお酒を飲みながら TRI4TH 楽曲を演奏したという事にもなりましたが(笑)。



 曲は、TRI4TH では本当に久し振りに演奏した“Circle”(少し短めに…)と、以前募ったリクエストでも多くの票を頂いた“Everybody Knows That”の2曲。お客さん的には zoom 越しであり、更にこちらの会場のパソコンのカメラによるものなので、先ほどの配信ライブの画面クオリティには程遠いものにはなってしまいましたが、ライブ後のリラックスした感じや、ここならではの特別な雰囲気は伝わったのではないかと思います。言うならは、より生身のメンバーという感じでしょうか。ご視聴、どうもありがとうございました!


 こうして全てのスケジュールを終える事が出来ました。上写真の演奏中では、スタッフの方々皆でカメラの後ろで見守って下さっていて、カメラを止めて「お疲れ様でした!」という掛け声。ああ、こういう感じも久し振りではないですか…。やはり、多くの人と共に音楽を作っていくという過程があって、その人達と一緒にエンデイングを迎えられる。その意味では、例え無観客ではもやる価値はありましたし、とても満足のいくライブになったと思いました。

 配信には配信ならではの楽しみ方があります。ライブ後1週間観られたアーカイブの存在は大きかったでしょう。また、TRI4TH でまだ行けてない各地へも、配信を通して自分達のパフォーマンスが届けられるようになったというのも素晴らしい事だと思います。しかし、やはりお客さんを入れて行うライブの方が良いのは間違い無いです…。その為にも自分達は音楽を続けていないと駄目ですし、配信も含めて、色々な可能性を含めた疲労の場を今後も考えていかなければいけないと改めて思いました。まずは初めての配信ライブを無事に終えられた事に感謝です。多くの制作スタッフの方にお世話になりました。皆様ありがとうございました!…引き続きよろしくお願いします。




– SUPPORT CREW –


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– STAFF –

Stage Manager : Takehiro “Hige” Takahashi(Barbate Rock Inc.) Sound Designer / House Engineer : Dub Master X Instrument Technician : Toshiyuki Kishi Hair and make up :Masamitsu Maisawa ( AnthologyHair )  Photo :Hiroyuki Dozono Director:Yu Nimiya

Special Thanks:SHIMOKITAZAWA GARDEN


 ☆TRI4TH のHP…https://tri4th.com


 ☆下北沢 Garden のHP…http://gar-den.in

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