TRI4TH、『Turn On The Live vol.2』は有観客&配信ライブ

 「TRI4TH 半年振りの有観客ライブ」。これを昨年の自分達に伝えられたとしたら、一体何を言ってるんだと、なかなか理解して貰えない事でしょう。それぐらい現在のライブを取り巻く状況は変わってしまいました。


 …とは言えこれは紛れもない事実。しかもその会場は今年の2月に初出演をさせて貰った Blue Note Tokyo〔TRI4TH、『Blue Note Tour』東京編参照〕だというのです。客席を半分程に抑えつつ、そして 2nd ステージは配信も行うとの事。そしてこの事が決定となったのは実は本番の約3週間前…。何だか急な展開に頭の回転が追いつきません。

 勿論、あの Blue Note Tokyo のステージに再度立たせて貰えて、配信も行うとは言え、久し振りにお客さんを目の前にしてライブが出来る事は嬉しいです。しかし、当然のように現地のガイドラインに則ったライブステージが前提となっており、自分達がこれまでやってきた事がどこまで通用するのか、不透明な部分は大いにありました。基本的にお客さんは、客席にてマスクを着用し、お客さん同士の距離を保ちつつ、そして大きな声を出してはいけない…等々、これは今までの自分達がステージから見てきた光景からは到底掛け離れたものであると言わざるを得ないではありませんか。

 掛け声のレスポンスを前提としている曲を一切やらない…。そんな選択肢もありました。しかし、いざそういったセットリストを組んでみて、満足してくれるお客さんがどれ程いるのか…。勿論静かめのライブを否定しているわけではなく、今のタイミングでやるべきではないと思ったのです。自分達はやはり前に進みたい。



 本番当日の9月1日。自分達は万全の状態で Blue Note Tokyo にやってきました。新しいアー写、衣装に身をに包んでから初めてのライブでもあります。今回のオリジナルカクテルはそんな自分達をイメージしてくれた、その名も“The Light”。8月にシングル先行配信させて頂いた自分達のオリジナル曲のタイトルでもあります。再現度は勿論、Blue Note さんの粋な計らいに感謝です!



 さて、入念な準備をしてきたとは言え、やはり蓋を開けるまではドキドキでした。半年前と同じように温かく迎えてくれた Blue Note Tokyo ですが、今の状況で自分達のやり方がどこまで通用するか判断するのは、目の前にいるお客さんなのです。もしかしたらお客さん達だってどこか不安な気持ちを抱えながらお越し頂いているかもしれません。最初に自分達が演奏し始めたのは新曲“EXIT”、そして“Move On”で新しい扉を開かせました。

 ここまではストイックに演奏してきましたが、次に演奏したのは序盤でお馴染みの曲ともなっている“Stompin' Boogie”。ドラムのタカオさんの掛け声と共にお客さんを巻き込んで進めていきます。

 “Freeway”ではそれぞれのソロを爆発させ、前回の下北沢 GARDEN ライブ〔TRI4TH、初配信ライブ『Turn On The Live vol.1』参照〕で好評だった新曲“Sailing Day”、そして“Sand Castle”ではイントロにドラムとグランドピアノでのインプロビゼーションを挾む等、ジャズの聖地である Blue Note にリスペクトを込めたセットリストで進めていきます。

 そして“ぶちかませ!”に突入します。この曲こそ、掛け声のレスポンスが前提とされている曲ではありますが、自分達はこの手法をとりました。『ぶちかませ!クリアファイル』の使用です!



 写真を見て頂ければ一目瞭然。声を出せないなら、書かれた文字を掲げれば良い。しかも天に突き刺すぐらい高く!…初めは冗談かのような提案で出されたものでしたが、やってみて良かったのではないかと思っています。この日お越し頂いたお客さん全員に事前に配布させて頂いていました。皆さん、ご協力ありがとうございました!…ちなみに、掛け声の時に使えれば良いという考えでしたが、誰からのソロを煽る状況でも(下写真参照)使えるという事が分かりました(笑)。広がりますね。



 …さて、いよいよ新曲“The Light”を演奏する時がやってきましたが、ここでゲストの方をお呼びしないわけにはいきません。今回、作詞を担当し、MC として参加してくれた岩間俊樹さん(from SANABAGUN.)です!…“The Light”初めての、参加メンバー全員揃っての生演奏です。



 客席後方からマイクを持ち、喋りながら岩間さんが登場。この時、既にゾクゾクきていました。アルバムの曲でレコーディングしているとは言え、同時に人前で演奏するのはこれが初めてだったからです。レコーディングされたものは何度も聴いてきていますが、ここで行われるのは人対人の音楽という世界。そこには生らではのパワーがありました。

 「同じフレーズ吹いたって違うんだよ こいつはライブ 生きる場所」がこの日は一段と沁みました。“The Light”はループ音楽的な要素があり、ピアノ(特にベース)は決められた2小節フレーズをひたすら繰り返しているのですが、生声だからこそ織りなすこの日ならではの言葉の畝りが新たなグルーブを作り出していて、それに煽られての演奏にとても新鮮な気持ちで臨む事が出来ました。やはりライブは最高です。ここでしか、この場所でしか出せない音がここにはある。ああ、この瞬間の為に自分達はライブを続けてきているんだなと思ったものでした。



 この“The Light”は、この後のステージングにも影響を与えていたと思います。不思議なパワーを頂いた自分達は、より演奏に集中する事も出来ました。ここからは本当にあっという間な時間だったと思います。

 最後には、こちらもライブ初お披露目となる“For The Loser”を演奏。タカオさんが本格的にボーカルをとり、TRI4TH らしいポップス曲をという試みで作った曲です。アルバムでは何と KEMURI ホーンズに参加して頂いている曲でもあり、こちらもリリースを楽しみにして頂きたいです!


 …そしてステージはアンコールに突入。まずはベースの関谷君と自分がステージに戻り、手拍子を煽りながら出してきた音は…ドラムのキック音!



 実はコソコソと新兵器が投入されていました(笑)。所謂電子パーカッション・パッドを

ピアノの足元に仕込んであり、それを自分が踏んでキック音を出しつつ、途中からは同時にピアノのバッキングも弾いていたのでした。これは何を意味するかと言うと、キック音が鳴っている上で、タカオさんがステージ前に出ていけるというものなのです。そこで展開されたのは TRI4TH ホーンズとのダンス、そして煽りで、一気に2フロントから3フロントへと変化した瞬間でもありました。これは会場も大盛り上がりで、そのまま“FULL DRIVE”へとなだれ込みました。掛け声レスポンスの「1,2!!」は、先程のクリアファイルに 1,2!!と書かれた紙を入れさせて頂いて使わせて頂きました。アンコールではもう1曲、自分達の代表曲の1つである“Dance 'em All”を演奏し、この日、色々と新たな試みを持って臨んだ Blue Note Tokyo 公演の全てのステージを終える事が出来ました。



 今回は前述のように、とにかく今までに無い状況で、だからこそ多くの新たな試みを投じて成し得たライブでもあります。どれが正解で、どれが不正解なのかは分かりません。それでも自分達は前に進み続けますし、その時間が大切なのだと改めて思いました。…そして、やはり人前で行うライブは最高でした。まだまだ先の見えない状況が続きますが、この光景をまた見たい、見せたい為にも、更に多くのアイデアを持って活動を続けていきたいと思います。足を運んで頂いて皆様、配信をご覧になって頂いた皆様、どうもありがとうございました!…そして、大変な状況の中でも心地良く、なるべくいつも通りにライブをやらせて頂いた Blue Note Tokyo、そして多くのスタッフの方々に感謝です。引き続きどうぞよろしくお願いします!


 ☆TRI4TH のHP…https://tri4th.com


 ☆SANABAGUN. のHP…http://sanabagun.jp


 ☆Blue Note Tokyo のHP…http://www.bluenote.co.jp/jp/

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