TRI4TH、『Turn On The Light Tour』東京 LIQUIDROOM ワンマン公演

 少し時間が経ちましたが、12月17日(木)は東京は恵比寿にある LIQUIDROOM にて、TRI4TH『Turn On The Light Tour』ワンマン公演を行なってきました。…ご存知の通り、このツアーは当初、大阪公演と名古屋公演も予定されていたのですが、現在の状況を踏まえてこれらの公演は中止…。結果的に『Turn On The Light Tour』は、最終日の東京公演のみが行う事となりました。この判断には紆余曲折がありましたが、結果的に今の自分達が出来る最善の方法だったのではないかと思います。大阪と名古屋公演にお越し頂けた方には本当に申し訳なかったですが、また皆で気にせずライブが出来る時を信じて、今回は東京公演のみに絞らせて頂きました。その代わり配信も行う事とし、東京公演に足を運べない方にも楽しんで貰えるよう、ステージングも最後まで工夫を施させました。

 また、実はこの LIQUIDROOM でのライブが、TRI4TH にとって今年唯一の、東京で行うロック系ライブハウスでのワンマン公演でもありました。その事実に驚きながらも、本当にこの1本に、この1年の集大成をかけたライブになったかもしれません。少し振り返っていけたらと思います。



 東京を代表するライブハウスの1つ、恵比寿 LIQUIDROOM、実は個人的には初めての出演でもありました。大きな空間でありつつも収容人数は制限させていて、そして今回座席も用意させて頂きました。お客さん同士のディスタンスも、席がある事で可視化されて好評のようでした。ステージのバックドロップには久し振りの TRI4TH ロゴのものを用意、そしてロビーには沢山のお花も届いていました。右上写真の音響ハウスは、今ツアーの大前提であるCDアルバム『Turn On The Light』の全曲をレコーディングさせて頂いたスタジオでもあります。沢山の方々の協力があって今回のライブがあるという事を改めて思い、そして本番の時を迎えました。



 今回、冒頭は“EXIT”を SE として、メンバー1人1人がステージに登場と、珍しくクールに始まりました。しかし、そのクールさも束の間で、Fast Swing の“Move On”にそのまま繋がらせ、そして“Stompin' Boogie”で華やかに広がらせます。今回のツアーらしい幕開けではないでしょうか。そして『Turn On The Light』楽曲の“Bring It On”を演奏し、お馴染みのナンバー“Freeway”へ。ここは自分達の得意とする流れとも言えるでしょう。冒頭のような、時にクールな場面もあれば、アグレッシブなスウィングで演奏力を見せつけ、そして時にエンターテインメントをもってそのステージングを披露していきます。“Freeway”の後はそのエンタテインメントの部分を更にブラッシュアップさせた部分とも言える、音楽付きのメンバー紹介の時間です。自分はキーボードと共に足元のパッドを踏んでバスドラムの音を刻み、ドラムのタカオさんは持ち場から離れて、ステージの最前線で踊りながら TRI4TH メンバーを紹介していきます。勿論、この間にも演奏は続いているのです。



 そして、曲は継続させて“FULL DRIVE”へ。「ワンツー」と声は出せなくても、その動作でお客さんとの一体感は生まれます。…前述のように、今回は客席に座席を用意させ、この辺りでお客さんを立たせようと思っていたのですが、実は先ほどの“EXIT”が流れた時点で、お客さんは自然にその場で立って聴いていてくれました。こちらとしても嬉しく、お陰で初めから良いテンションでライブを進める事が出来たようにも思いました。やはりお客さんが目の前にいて出来るライブは…最高です。次の“ぶちかませ!”の一体感はもう、言うまでもありません。



 この後、改めて TRI4TH から挨拶をし、身体を揺らしながら聴いて欲しい“River Side”、そして久し振りの“Sol Levante”を演奏。熱量が凄いあるわけではないですが、ライブ中判ではこうした時間が心地良かったりします。そしてこの時間は照明の暗転へ、またひと展開加わる情景へと変化していきました。

 暗転の中に現れた1点の光の中に、岩間俊樹君が登場してきました。そこで自分がピアノを弾き出しますが、これは『Turn On The Light』楽曲の“Sailing Day”のイントロでもありました。そしてそれをトラックと見立て、岩間君が今回の為に書き下ろしたリリックを載せて語ってくれたのでした。今回初披露の曲、“航跡”です。今の世の中そのものであったり、そこに対する自分達の心情だったりを引き出し、じっくりと演奏させて頂きました。そしていよいよの“The Light”へは、とてもドラマティックに突入出来たものとなりました。



 この“航跡”から“The Light”への流れは、今回のライブの冒頭の“EXIT”から“Move On”への流れを汲んだものにも個人的に感じられ、なかなかグッとくるものがありました。TRI4TH のメジャー3枚目のアルバム『Turn On The Light』の成功は、やはりこの“The Light”という曲が生まれたのが大きいとも思っています。岩間君とは今回の作品を切っ掛けに、今年は何度かライブをご一緒する事もでき、そのストーリーの集大成、そして更に言えば今後への布石を感じさせるような時間にもなっていたのではないでしょうか。そしてステージから見える景色…。贅沢な時間に感謝でした。



 …さて、ライブをどんどん続けていきましょう。今度は皆さんとダンスを一緒にしていく時間です。“Fineday”の曲に載せて得られた、満場一致の一体感。なんで今までやってこなかったのだろうと思ったくらいでしたが(笑)、こういった時間もまた素敵でした。

 そして「踊る」と言えば、この曲を忘れてはいけません。サックスのフリーソロから徐々にモチーフが現れ出したその曲は、もう長い間演奏し続けている自分達の代表曲の1つでもある“Dance 'em All”です。沢山のお客さんと1つの大きいハイライトを迎え、バラード曲である“Corridor in Blue”に突入していきました。

  


 TRI4TH のバラードは誰にも真似出来ない。そんな自負はあります。メンバー皆、色々な音楽のルーツがあれど、多くがクラシック音楽をちゃんと通ってきて、その音色にはとにかく拘りをもって続けてきました。激しい曲ばかりの中に、ふっと湧いた泉のように奏でさせる曲は自分達にとっても大事な側面でもありますし、大きな武器でもあるのでした。



 そしてここからはお馴染みのソロコーナー。ワンマン公演なので時間もまだたっぷりあります。ドラムの1点のみから始まった音は、その後、ベース、キーボードのソロへと繋がらせていき、ホーン2管が加わって“Dirty Bullet”へと突入していくのでした。

  この先に休みはありません(笑)。お馴染みの“Guns Of Saxophone”で盛り上げつつ、この日2組目のゲストである KEMURI HORNS を招いて、ステージ上はついに豪華な5管編成となりました。まずは“Sand Castle”を演奏しますが、この分厚いサウンドはとにかく凄いの一言。“Sand Castle”という曲にまた新たな魅力を届けてくれました。そしてサウンドだけではなく、フロント皆で踊っていくステージはとにかく楽しいのです。お客さんを巻き込んだ時間は本当にあっという間でした。 



 そしてラストの“For The Loser”へ…。この曲を作った当初は、恐らく各地のツアーでのラスト曲として、日本中のお客さん皆と一緒に歌える時間が来るのだろうな…なんて想像をしていたのですが、その目論みは儚く崩れ、ツアー遠征の中止に始まり、更にはライブ中に大声を上げてはいけない…というのがライブハウスの新しい様式項目として追加されたりもしていく世の中になってしまいました。こんな状況になるとは思ってもいませんでしたが、自分達は諦めませんでした。事前に SNS でお客さん1人1人の歌声を送って貰い、それらを編集で重ねて大声にさせ、ライブ中に嵌め込むという試みを実行…。無事に本番でその歌声を披露させ、その声を元に自分達で演奏を重ねさせていったのでした。会場でも皆、心の声を響かせていた事でしょう。その思いは勿論自分達に届きましたし、そこには確かに日本中の声が鳴り響いていたのでした。自分達の大先輩である KEMURI HORNS と、こういったステージを経験出来るとは…。本当にありがとうございました!



 アンコールは、“Sailing Day”、いやいや、まだ終わりません!…とは言え配信上ではここまでだったのですが、会場にお越し頂いた方限定で、このあと特別に更に2曲お届けさせて頂きました。カバー曲“Fiesta”と、久し振りにやる TRI4TH オリジナル“Maximum Shout”という曲です。特に後者の曲は、現在は声を出せない状況だからこそ、敢えて選ばせて頂いたといった感じでしょうか。TRI4TH の意地でもあり、またこういったステージが必ず戻ってくるという願いを込めて演奏させて頂きました。これで今回のセットリストは全てやり切りました。ここまで大体1時間45分程だったでしょうか…。駆け抜けた1ステージ。そしてそれはとてもやり甲斐のある時間でした。



 このライブが今年1年の集大成ならば、このライブでお世話になった方というのは、この1年ずっとお世話になった方でもあります。本当に多くの方の助けがあって、今回のライブが実現できました。正直、日に日に増える感染者を目の当たりにして、このツアー唯一の公演だって本当に開催できるのか分からなかった部分もあったのです。大変な中、足を運んで頂き、そして配信でご覧になって頂きどうもありがとうございました。まだまだ TRI4TH は前に進んでいきます。最終的には笑って過ごせるよう、また音楽に真摯に向き合っていきたいと思います。



 そして、最高の音楽の仲間に、感謝!!


☆TRI4TH のHP…https://tri4th.com


☆SANABAGUN.のHP…http://sanabagun.jp


☆KEMURI のHP…https://kemuri.com


☆恵比寿 LIQUIDROOM HP…https://www.liquidroom.net

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