暫くの空白期間があった自分のブログ。今から回収すべく、まずは2019年10月から11月にかけて行われた、TRI4TH『SING ALONG TOUR』の事を全3回にかけて書かせて頂きたいと思います。まずは遠征ツアー前編となる、仙台、大阪、福岡からです。
2019年10月12日(仙台1日目)
『SING ALONG TOUR』は、波乱の幕開けでもありました。初日である仙台でのライブは10月13日を予定していましたが、前日の12日未明に超大型台風が日本列島を通過するという事で、開催決定か否かが本当に直前まで検討されていたのです。勿論、気持ちとしては「決定」にしたいところですが、各地の被害状況や交通の便の事を考えると、そう簡単に話しを進められません。また、この時の台風が観測史上最大級であった事も、どれだけの事前対処が必要なのか、容易には考えられない事が難しいところでもあったのでした。
そんな中での自分達の対応としては、「前日のうちに皆で仙台に移動する」というものでした。東京から仙台ぐらいの距離ですと、今まではライブ当日での移動となっていたのですが、当日中の移動が可能なのかは鉄道も高速道路も含めて不透明だったので、前日での移動が決定…。東京に台風が直撃するのは夕方以降との予報がなされていたので、朝方10:00頃に集合して一路仙台へと向かったのでした。まだこの時はやや強めの雨が降っているぐらいでした。
仙台には、車で約5時間ほどで着きました。途中、かなり強い雨の地域もありましたが、これから来る台風の序章に過ぎないのかもしれません。仙台はまだ雨も弱めで、嵐の前の静けさとは正にこの事だとも思いましたが、まずはスタッフ勢も含めて皆で仙台に集合出来た事は正しい判断だったのではないかなとも思いました。あとは、台風の通過を待って、無事に開催が出来る事を祈るのみでした。
10月13日(仙台2日目)
次の日の朝、起きると仙台はとても良い天気に包まれていました。台風が通過していった昨日の深夜は、ホテルの窓は強い雨に叩きつけられ、かなりの轟音で風も吹いていた印象でしたが、今は青空が広がっています。しかし、よく見ると雲の動きはまだ早く、風の強さはまだ過ぎていないという印象でもありました。
午前中、自分は空き時間を利用して、散歩がてら仙台市営地下鉄東西線に乗ってみました。色々調べてみると、仙台を走るJR線は新幹線も含めて全て運休…。各地での台風による為との事でしたが、ほぼ地下区間を走る地下鉄はこの日も平常運行となっていたのを確認。しかもこの路線はまだ乗った事の無い路線だったので…という理由もありました(笑)。
まずは地下鉄で一番標高の高い駅でもある八木山動物公園駅へ…、そして国際センター駅から歩いて青葉城址にも足を伸ばしてみました。これらは写真の通り天候も良く、人出もそれなりにあったのですが、途中渡った広瀬川を見てみると、その色は茶色く濁っていて流れも速く、正に台風の後という状況を如実に感じたものでした。
さて、午後を回り、ついにライブの決定がなされました。嬉しいと思う反面、結局新幹線も含めて鉄道の復帰はかなり後になってしまったので、地方から仙台に来たくても来れないお客さんが続出する事にはなってしまいました。これには申し訳ない気持ちで一杯でしたが、この日来てくれるお客さんの為にも、ツアー初日を精一杯、演奏でお送りしていこうと思いました。ライブ会場にはファンの方々からのお花も届けられており、その思いはより一層強くなったのは言うまでもありません。
そしてもう1つ嬉しかったのが、この日より使用を開始したステージのバックドロップでした。今回の新作CDアルバム『JACK IN THE BOX』そして『SING ALONG TOUR』とロゴの入ったフラッグはとても格好良く、今回のツアーのシンボルになる事は間違い無しという存在感を自分達に与えてくれていました。このバックドロップがステージ上に吊るされたのを見届けて改めて、このツアーの幕開けを確信したと言うのは言い過ぎでしょうか…。
そして始まった『SING ALONG TOUR』初日。交通網が殆どストップという状況故に、来てくれるお客さんはほぼ仙台近郊の方々でしょう。それだけに、どれくらいの方に集まって頂けるかというのは、かなり未知数ではあったのですが…、本当に沢山の方にお越し頂けました!…仙台の方は勿論、お隣りの山形や、車で北陸の方から足を運んで頂けた方もいらっしゃって、大変な中、本当に有り難かったです。セットリストもこの日から一新。アルバム『JACK IN THE BOX』に収録されている曲を中心に、至極のワンセットをお届けてしていったのでした。
そして、台風の影響で足を運べなかった方達に向け、この日はステージ中にインスタ配信も行わせて頂きました。せっかくのツアー初日を、出来るだけ多くの方と共有したい…。そんな思いが届き、無事に多くの方々に見て頂けたようです。その中には感謝のメッセージも沢山頂きまして、色々とこの日のライブ決定には色々ありつつも、改めて実行して良かったと思ったものでした。
こうして無事に仙台でのライブは終了。台風の影響があまりにも大きかったので、全てが無事に…と言って良いのかは難しいところでしたが、とても盛り上がり、自分達の出来る事もやったつもりです。ひとまず言える事は、多くの人達の色々な判断があり、そして実行出来たこの仙台でのライブは、初日にしてもとても印象的なものになった事でした。これは間違い無いでしょう。
改めて、自分達メンバーだけでは到底実現出来なかった今回のライブ。多くの方によって支えられているという感じつつ、次に繋げていきたいと思った1日になりました。
10月17日(大阪、福岡1日目)
次に向かうは、大阪、福岡の2都市です。以前からツアーでよく足を運ばせて貰っている場所ですが、何故か日程的に続けてライブを行う事が多く、今回も例外無くそのスケジュールになっていました(笑)。こうなると、大阪でライブを終えて、そのまま夜通しで福岡に向かう方が現地での滞在時間が長くなるので精神的に楽で、今回もそんな日程で向かう事になりました。そのかわりと言っては何ですが、初日の大阪が前乗り出来たの嬉しい事でもありました。写真は、そんな道中の刈谷ハイウェイオアシスでの1枚と、大阪に着いてホッと一息の1枚です。これから迎える過酷な道中において、こういった時間が大事だったりするわけです(スタッフ勢も含めて…笑)。
10月18日(大阪、福岡2日目)
大阪でのライブは、心斎橋にある JANUS にてやらせて頂きました。何度かライブはやらせて貰っていますが、ワンマンとなると初めての場所でもあります。以前から大きな会場だなとは思っていのですが、この日はいつも以上に大きい感じがありました。そんな場所でワンマンをやらせて貰えるようになったというのも有り難い話しではありますが…。
セットリストも、仙台の時のものを踏まえつつ、幾つか見直してステージに臨みます。ツアー中にセットリストを組み直すのは常で、より良いパフォーマンスもその都度新たに挑戦して行なっています。また、曲順は同じでも、曲間での間を置いたり、少しタイミングを変えたりするだけでもライブの雰囲気は変わるのが面白いところです。そんな部分を試しつつ、ステージを進めていきました。
また、ツアーでは地域差というのも感じ取れるのが勉強になるところで、その点では関東より関西圏の方が如実に感じ取れるところでもあります。端的に言えば、関西圏の方が素直な反応があると言いますか、こちらからパフォーマンスしていく部分に対して、ストレートに返ってくるところがあります。これらの部分も楽しみつつ、大阪という場所を堪能させて頂きました。
ツアーの醍醐味として、同じ自分達のライブパフォーマンスを披露して、本当に色々な反応が起こるという事が挙げられます。自分達のステージングも変わってきているのだと思いますが、お客さん達も自分達に負けないくらいパフォーマンス?が上がってきていますので(笑)、それぞれの場所で起こる化学変化が本当に楽しいのです。願わくば、その変化の余韻にゆっくりと浸りたいところでもあるのですが、今回はライブ後すぐに福岡に向けて移動を開始しなければならなかったので、「ゆっくり」というのは難しそうでした。また大阪に来れる事を願って、福岡へと車を走らせました。
10月19日(大阪、福岡3日目)
車をひたすら西に向けて爆走させた結果、福岡のホテルには朝7時頃に到着する事が出来ました。それでも9時間ぐらいは走行しているので、なかなかな距離感ではありますが、お陰で昼過ぎまでゆっくりとはしていられます。これは多くのスタッフの方々のお陰でもありましょう。
…とは言え、ずっとホテルに居るのも何だか勿体無い感じがしてしまったのか、何故か昼前には既に起床。この日の入り時間まで、路線バスで少し移動してみたり、博多のうどんを堪能すべく、因幡うどんに入ってみたりと、それなりに福岡を楽しんだりもしていました。個人的には、これが良い気分転換にはなったのではないかと思っています。
福岡のライブハウスは BEAT STATION という、西日本鉄道大牟田線のガード下に位置するお店にてでした。電車のガタンゴトンという音がよく聞こえるライブハウスというのも珍しいものですが、それよりもその広さにまず驚きました。こんなにお客さんが入るんだ…と思うと共に、より一層身が引き締まるような気持ちになったものでした。
昨日の移動から、疲れも溜まっている筈なのですが、この日は身体の調子も良く、頭もスッキリしているような感覚がありました。大阪でのステージを踏襲しつつも、ここはテレビアニメ『博多豚骨ラーメンズ』の舞台でもある福岡。いつもショートバージョン(TV尺)で抑えている“Dirty Bullet”をフルバージョンでお送りする等、その場所に合わせた変化も投入してみました。
それにしても…この日は本当に多くの方にお越し頂けたのではないかと思います。福岡は TRI4TH にとっても大事な遠征先で、いつも来る度に逆に元気を貰うと言いますか、とても幸せな気持ちになれる所でもあります。今回もとても盛り上がり、福岡ならではの温かい空気を存分に感じる事が出来ました。これらのパワーを受けると、こちらからのアウトプットも更なる高みに辿り着けます。
正に、皆で作っていくライブというのを体感出来る場所、福岡。とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。TRI4TH が福岡に足を運ぶようになってから、まだ4年ぐらいだとは思うのですが、こんなに多くの方にお越し頂けるようになって本当に嬉しいです。前述のように、来るのはなかなか大変な場所である福岡ですが(笑)、いつもそれ以上の達成感を持って帰る事が出来るのが福岡でもあるのです。
こうして福岡でのライブを終える事が出来ました。ここまでが『SING ALONG TOUR』地方遠征の前編とでも言えるでしょうか。今後は名古屋は広島、そして初めての札幌ワンマンも控えているわけですが、ここまでの3ヶ所のライブで得たものは非常に大きく、今後のステージにも大きく生かせる事でしょう。早くも次のライブが楽しみではありませんか。前半戦の良い締め括りになったと思いました。
ライブを終え、やっとゆっくりと打ち上げ…となりたいところですが、もう明日には東京に向けて車を走らせなければなりません。忙しいですが、限られた時間でお酒を楽しむのもまた一興という事にしておきましょう(笑)。
次の日の夜までには東京に戻らなければならないので、おのずとホテル出発時刻は早まりますが、あまり早過ぎてもテンションが下がるという事で、間をとって(笑)朝8時出発に設定…。あとは個人の采配に任せて、福岡の夜を楽しみました。打ち上げの後、いつも頼りになるスタッフの皆さんと共に写真を1枚。楽しい時間だった事が伝わると思います!
10月20日(大阪、福岡4日目)
朝8時…。眠そうな顔でホテル前の車に集合するも、トランペット織田氏の姿がありません。電話をかけると、どうやら寝坊してたようで、約15分後、パンパンに顔を膨らませた状態でホテルの下に降りてきました。その後、広島の宮島SAにて皆にご飯を奢る彼の姿がありました…。何とも恐るべし TRI4TH ツアー(笑)。東京には無事に22:30頃に到着しました。お疲れ様でした!
☆TRI4TH のHP…https://tri4th.com
☆仙台 MACANA のHP…http://macana.net
☆心斎橋(大阪)Music Club JANUS のHP…http://www.arm-live.com/janus/
☆薬院(福岡)BEAT STATION のHP…http://heartbeat.webcrow.jp
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