時間が経ってしまいましたが、ここでは5月15日に神田 Lydian にて行われたライブについて綴っていきたいと思います。メンバーは竹内大輔ピアノトリオにサックスの藤田淳之介君をゲストに迎えたもので、この約4ヶ月前に、同じく神田 Lydian にて開催されたライブ〔自分名義ライブ82回目参照〕の第2弾!とも言えるものでした。注目度も高かったのか、このご時世でお店自体のキャパシティを半分に制限するも、有り難くソールドアウトの状況で迎えられました。よく音が鳴り響くこの空間で、楽器同士の楽しい会話が行われたライブになりました。
ライブ前にはお馴染みの松記鶏飯に行くも、この時はアルコール提供が出来ない時期に差し掛かっていた為、ノンアルコールビールで乾杯。いつもの光景からすると若干寂しいものはありましたが、それでもライブ前の結束を深める事は出来ました。本番のステージ時間も以前より少し改善され、20:00終了は変わらないものの、18:00からスタートさせる事で(以前は18:30からでした…)、演奏時間も少し長くとる事が出来ました。緊急事態宣言下で色々と制約はありますが、その中で上手くやり繰りさせようという考えも出てくるものです。今回も、その制約の中で工夫しつつ、ステージを構築させていきました。
今回は、カバー曲を多めにやらせて頂きました。このカルテットメンバーでは何度も取り上げているセロニアス・モンクの名曲“Monks Dream”やチック・コリアの“Spain”はお馴染みかもしれませんが、ビートルズの“Norwegian Wood”をやったり、同じくチック・コリアのもう1つの名曲“La Fiesta”を演奏したりと、カバー曲の選択にも少し幅を持たせて進めていきました。これらの目的はズバリ「即興性」で、第2弾でもある今回だからこそ突き詰めてみたかった部分でもあります。もうお互いの音の信頼関係はバッチリと見定め、そしたらその先に出来る音の会話を追求してみたくなるものです。極端に言うと、今までこのライブで決めてきた事柄を敢えてゼロにして挑んでみる…というような感じでしょうか…。これは当然のようにスリリングな状況にはなりますが(笑)、その分ライブ感という意味では多幸感のような時間が味わえます。何度も手合わせをしてきたメンバーだからこそ作れるライブでもあり、自分としてもそこを目指したかったわけです。
そしてこれは、お互いのオリジナル曲に於いても同じ効果をもたらしました。一緒に演奏した頻度で言うと、実はこちらの方が演奏回数が多そうな感じでもありますし(笑)、もはやこちらも“スタンダード化”しているのかもしれません。何度も一緒にやったオリジナル曲達を、新たな側面を見出してステージを行なっていく様はとても遣り甲斐を感じましたし、何だか曲も喜んでくれているような気がしました。こうする事で、また新たなステージでこれらの曲をやろうと思うのです。楽しい時間を、どうもありがとうございました!
実際にステージ時間は通常より短くなっているのですが、4人でのライブの時間はあっという間でした。そして、多くのお客さんにお越し頂き、とても盛り上がった時間にもなったと思います。まだまだ大変な時期は続きますが、こちらもそれ以上に工夫して、皆さんに楽しく見せれるステージを追求していきたいと思います。また実現出来ますように!
●今回のセットリストです!
1st. 1、Monks Dream
2、Everybody Knows That
3、Norwegian Wood
4、Carnaval
5、La Fiesta
2nd. 1、Night Hawks
2、Little Quartetto
3、Monte Fiesole
4、Gare de Chasse-sur-Rhône
En、Spain
☆神田 Lydian のHP…http://jazzlydian.com
☆藤田淳之介のHP…http://www.junnosukefujita.com/
☆神田松記鶏飯の(Facebook の)HP…https://www.facebook.com/songkeejeefan/
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